各メーカーの栄養クリームの仕様
■コロニル社「1909シュプリーム クリームデラックス(カラーレス) 100ml」
製品仕様:
■対象素材:皮革製品全般
■成分:シダーウッドオイル、ラノリン、フッ化炭素樹脂
■種類:乳化性
■容量:100ml
■内容:1909シュプリーム クリームデラックス 100ml
■製造:ドイツ製
■価格:¥3,300円(弊社取り扱い商品)
商品の説明:
■爬虫類含む皮革製品全般に対応し、有機溶剤が含まれていない栄養クリームなので安心。
■シダーウッドオイルを使用したマイルドなクリーム。
■高品質なオイルが、スムースレザー(天然タンニンなめし革)の風合い、しなやかさ、光沢を保ち、皮革に栄養、防水性を与えます。 乾拭きする事により素晴らしい光沢が得られます。
■アベル社「サフィール レプタイル クリーム 75ml」
製品仕様:
■対象素材:爬虫類製品(クロコダイル/ヘビ/トカゲ/サメ/スティングレイ/エイ)等
■成分:ろう、油脂、有機溶剤
■種類:乳化性
■容量:75ml
■内容:サフィール レプタイル クリーム 75ml(ガラス瓶入り)、布(綿製)付き
■弊社では取り扱いございません
商品の説明:
■エキゾチック(爬虫類)レザー専用(オーストリッチ等には適してません)
■サフィールが自信を持って世に送り出す傑作・・・といわれております。
■クロコダイル/ヘビ/トカゲ/サメ/スティングレイ/エイ等の特殊革に使用でき、表面の汚れを落としながら栄養成分を与え、独特の風合いとツヤを保ちます。
■フランスを代表する有名ブランドの“レプタイルコレクション”のために、研究・開発され、絶賛されたクリームで、栄養効果やダメージからの保護効果に優れています。
使用した時の評価と違いを比較!
■1909シュプリーム クリームデラックスの特徴
使用評価:5点満点中
使用した感想:
⇒純粋に栄養やツヤを与えるには適しています。成分に天然のシダーウッドオイルが入っており、有機溶剤を使用していないということで安心感はあります。その為、色落ちが気になる革やデリケートな爬虫類系の皮革製品には向いているといえます。また、クリームを凹み部分に塗り残しが若干あっても、白く残りにくく拭き取りもラクに行えます。ただ、有機溶剤を使用していない分、クリーニング能力はサフィールほど威力はありませんが、通常使用する分は問題ないでしょう。お手入れ後の表面はさらりとして自然な仕上がりが楽しめます。
■サフィール レプタイル クリームの特徴
使用評価:5点満点中
使用した感想:
⇒クリーニング効果があるため、表面の汚れなどある程度落としながら栄養を与えることができます。ただ塗布後、乾くまで若干時間がかかります(箱の下に5分と書いておりました)。また、凹み部分に入ってしまうと白く残ってしまいがちなので、乾く前に馬毛ブラシでサッっと取り除いておく必要があるでしょう。お手入れ後の表面はディアマントよりもぬめっ気があります。
あと気になった点は、添付されている布を使うとボロボロと毛玉が取れてしまいます。この布はシューケア(靴)用と思われますのでバッグや財布用には別に用意したほうが良いでしょう。
総合評価として
■安心感を求める場合は1909シュプリーム クリームデラックスがおススメ!
この2社の栄養クリームを比べると、大きく方向性が異なると思いました。「サフィール レプタイル クリーム」は栄養クリーム+クリーニングというアドバンテージを持っており、かたや「1909シュプリーム クリームデラックス」は栄養クリームに特化しているようです。
また、「サフィール レプタイル クリーム」は爬虫類専用と表記しており、「1909シュプリーム クリームデラックス」は皮革製品全般に使用可能と表記されております。一見、「サフィール レプタイル クリーム」の方が爬虫類専用なので最適なのでは?と考えがちですが、どんな革に対しても使用できる幅の広さと安心感が「1909シュプリーム クリームデラックス」のアドバンテージともいえるかもしれません。
更にいうと「1909シュプリーム クリームデラックス」は塗った後の速乾性や、仕上がり感はさらっとした感触も好印象があり、クセも無く使いやすいのではないでしょうか。
とはいえ、どちらも爬虫類皮革製品には問題なくご利用できますし、お客様が気に入ったものを使って頂くモノが最良だと考えます。それと、今回の記事が少しでもお客様の参考になればと思っております。
※ご注意:クロコダイルのマット加工やツヤ消しの場合、これらの栄養クリームを使用して乾拭きをするとツヤが出てしまいますので、ご注意ください。