樋口社長のメンテナンス日記株式会社プリマベーラ代表取締役によるバッグメンテナンスのホームページです。修理・お直しの事例や業界通な話まで幅広く掲載いたしております。

爬虫類バッグの保管方法~末永くご愛用されるために~

datetime 2011年7月20日 5:41 PM

※※※こちらは以前のブログに掲載していた内容です※※※

こんにちは。

プリマベーラ店 店長の井口です。

本日はクロコダイルやオーストリッチ等の爬虫類皮革バッグの 【保管方法】 をご紹介します。

お手入れは勿論大切ですが、保管方法でバッグの寿命は変わってきます。
是非、ご参照ください。

①綺麗にしてから、保管しましょう!

ご使用になられた時についた新しい汚れはございませんでしょうか?
同様に金具のくもり等ございましたら、綺麗にされてから保管して下さい。
時間が経つと取れにくくなる場合がございます。

オーストリッチや、マットクロコダイルの角等の汚れ落としには
≪ソフトガミ≫がお薦めです。
消しゴムタイプの皮革専門クリーナーです。
汚れた部分をやさしくこすって下さい。

当店でも取り扱っております。

こちらからご覧下さい⇒ お手入れ用品≪ソフトガミ≫2個セット 1,470円

 

 

【ソフトガミ 使用例】

角の黒ずんだ汚れをソフトガミで綺麗に落としました。消しゴムタイプのクリーナーですので、ステッチの部分の汚れも綺麗にとれます。クリックすると拡大します!

後、専用のフォームクリーナー等で全体のほこりや汚れをお取り下さい。
他には金具のネジの緩み等、点検をされておいて下さいね。

②バッグの中にご注意!

保管されるバッグの中に、ハンカチや食べ物のカスなどが付いているティッシュが入っていたら要注意です。カビが発生する要因にもなります。
バッグの中は必ず点検して下さいね!
また、防虫剤は入れないでください。変色の原因になる場合があります。

③保管方法

1.必ず立てた状態で保管して下さい。
2.新聞紙を白い紙で包みバッグの中に入れて下さい。
湿気防止と型崩れを防ぐ効果があります。
※少なくとも6カ月に1回は中の紙を全て入れ替えて下さい。
3.ほこりや傷防止のためにも布製の外袋に入れて下さい
※ポリや、ビニールはX 湿気がこもってしまい、バッグにくっついて取れなくなる場合がございます!
4.まとめないで別々に保管して下さい。
くっついた状態で保管されますと、色移りや貼りつきの原因になります。
同様の理由で、SDや持ち手もバッグ本体と直接触れないように保管されて下さい。
革同士が触れる所は布を間に挟まれるとよいですよ。

④保管場所

直射日光を避けて風通しがいい所にゆとりを持ってしまってください。
天井に近い方が湿気が少なく、カビ防止になります。

⑤日陰干し

日本の家屋の場合、長期間の保管はどうしてもカビの原因となります。ご使用にならなくとも一年に3回以上は保管場所から一度取りだされて風通しのいいところで丸一日、日陰干しをしてください。

クロコダイルや、オーストリッチ等の爬虫類皮革製品のお手入れや保管は多少のお手間はかかりますが、難しくはございません。
是非、敬遠されずに「大切にしたい気持ち」をバッグに注いであげて下さい。
大切にされた品は、「大切にしたい気持ち」にきちんと応えてくれます。
せっかく縁あってお客様の元に来たバッグ達です。末永くご愛用されますよう、そのお手伝いができれば幸いです。

次回は、お手入れ方法をご紹介します。
爬虫類皮革のお手入れは実はそう難しくはございません。
是非、ご参照ください!

是非皆様からのご意見やご感想もお寄せください。⇒ご意見・ご感想はこちらまで。
心よりお待ちしております。

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